私は小学校6年生の頃から柔道を始め、中学、高校、大学、実業団とひと通りやらせていただきました。
中学1年生の頃は、試合に出ても一回戦負けばかり。柏崎克彦先生の柔道の本を熟読して、家の柱に帯をくくりつけて毎日打ち込みをして、毎日腕立て伏せ、腹筋、スクワット。これだけやっても、いつも一回戦負けでした。
「これ以上頑張っても強くなれないのかな。。」
正直、心が折れそうになりました。一生懸命頑張っても報われない。両親が応援に来てくれることもあったのですが、そんな中での負けはかなりこたえました。
ただ、不思議と柔道は嫌いにはなりませんでした。練習は楽しくて、背負い投げが決まる瞬間が気持ち良くて仕方がありませんでした。
芽が出て来たのは中学2年生の秋頃でした。
寝技も同時進行で練習していたのですが、当時得意としていた四つん場合で守る相手に対しての絞めながらひっくり返して抑え込むテクニックや、背負い投げが運良く決まり、区民大会で優勝することができたのです。
優勝すると世界が変わります。柔道に対する姿勢も変わり、周りの反応も変わりました。
大切なことは、いまの自分を受け入れること。そして、継続すること。
勝てるようになるにはどうすればいいか。両親を喜ばせるにはどうすればいいか。すぐに結果は出なかったですが、自分の頭で考えて工夫して練習した成果が、1年くらい経ってから出てきました。
単調なことをただ黙々とやっていても、あまり状況は変わらないと思います。自らの頭を使って考えて知恵を絞り、それを練習で試してみる。
うまくいけばよし。うまくいかなければ、また考える。そんなことを毎日夢中になって考えていたら、いつの間にか試合で勝てるようになっていました。
誰でも気分が落ち込むことはあると思います。ときには周りのサポートを得ながら、ゆっくりと乗り越えていけば、きっといつかは世界が変わると思います。