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こんにちは、岡本です。昨日は東日本マスター柔術選手権でした。昨日は菅さんが頑張ったので、今度は我々オヤジ軍団の番です。

今回、私は、マスター2黒帯ミドル級と無差別級にエントリーしました。ミドル級は相手がおらず一人優勝。残念金メダルというやつです。

無差別級は3回勝って優勝。全てが苦しい戦いでしたが、なんとか金メダルを獲得することができました。応援してくれる皆さま、サポートしてくれる皆さまのおかげです。ありがとうございました。


一回戦は工藤選手。数年前に対戦して以来の二度目の対戦です。そのときはV1コムロックで一本勝ちできましたが、今回はどうなるか。

序盤に右足を抱えにきたので、跳びつきコムロックを合わせました。V1コムロックを仕掛けるも、工藤選手の関節が柔らかく、うまく極まらず。そこは固執せず、すかさず腕を抱えていない側へのスイープに切り替えました。ここでスイープの2ポイントを獲得。

相手のガードに捕まりかけるも、足を抜いてパスガードの3ポイント、そのままマウントポジションの4ポイントを奪うことに成功しました。この時点で9-0。

下になり再び極めを狙いに行くも腕を抜かれてしまい、しばらくはガードポジションになり、工藤選手のパスガードを防ぐかたちになりました。途中で足関節を極められそうになる危ない場面がありましたが、素早く対処して試合は終盤を迎えます。

大外パス、小手絞りのフェイントを仕掛けつつ、もう一つの必殺技である一番絞りを仕掛けました。入りが浅く逃げられそうだったので、あえて下のポジションになり再びセッティングをしつつ、帯取り返しからのマウント一番絞りでタップを奪うことに成功しました。




準決勝はエクストリームの奥田選手。5回目くらいの対戦です。4勝1敗と勝ち越していますが、直近の試合では三角絞めで一本負けしています。油断はできません。

奥田選手はガードワークが非常に上手いため、このときは事前に作戦を考えていました。絶対に引き込んでくるだろうと思ったので、奥田選手の引き込み際に大外刈りのように脚を引っ掛けてテイクダウンを仕掛ける。という作戦です。

試合開始となり、予想どおり引き込んできたので、組み際に大外掛けを合わせテイクダウンの2ポイントを奪うことに成功。そのままニーオンベリーの2ポイントも追加し、4ー0でリードしました。そのまま腕十字を仕掛けますが、これはうまく防がれてしまい、そのまま上下が入れ替わり、クローズドガードで固めます。

実は大外掛けを仕掛けた際に右足を痛めてしまい、このあとの決勝戦のことも考え、体力を温存することにしました。そのまま奥田選手の攻撃を防ぎ、ポイント4-0で勝利。決勝戦進出です。




決勝戦はトライフォースの石毛大蔵選手。元ウェルター級のキング・オブ・パンクラシスト。強豪です。

石毛選手は柔道とサンボのバックボーンがあり、柔道では千葉県チャンピオンの実績があります。一度だけパラエストラ東京の昼柔術クラスでスパーリングをしたことあるだけで、試合は初対決でした。

この時の作戦としては立ち勝負になることは予測できたので、痺れを切らして引き込んでくるのを待ち、引き込み際にクロスニーパスガードからの一番絞りを仕掛ける。この1点でした。

試合が始まり、予想どおり立ち勝負中心となります。序盤で跳びつきクローズドガードに来たので、片膝を入れてガードには入らせずクロスニーパスガードを仕掛けます。ただ、石毛選手のガードが上手く、凌がれた上、フックガードに捕まってしまいました。

絞めに使う右手を適切な位置にセッティングして、一か八かの勝負で一番絞りを仕掛けますが、上手く極まらず。再び立ち勝負になりました。ただ、組んでみてなんとなく分かるのですが、4-6で私の方が若干不利でした。

このままだと判定で負けるかもしれない。どうしよう。そのときです。石毛選手が巴投げを仕掛けて来て、私がディフェンスしたところでクローズドガードの体勢になりました。

ストップが掛かり、試合場中央に戻る途中で閃きました。腕を出せば、きっとコムロックを仕掛けてくるのではないか。実は、石毛選手は私が開催したときのコムロックセミナーに参加してくださったことがあったのです。

右腕を出した瞬間、コムロックを仕掛けて来ました。これに合わせて私は問答無用パスを仕掛けます。凌がれてしまいましたが、今度はニーシールドガードの体勢になりました。

ここが勝負だ。焦らず丁寧に、タイミングを見計らってパスガードを仕掛けよう。なかなか左手で襟を持てなかったのですが、なんとか持つことができ、その瞬間にニーシールドガードに対するパスガードを仕掛けました。

パスガードが決まらなくてもアドバンテージが入るはず。そのまま石毛選手の上体をキープしていたら、微妙でしたがパスガードの3ポイントが入りました。

パスガードのポイントを確認してから、最後はマウントコムロックへの移行を試みたところで、試合終了。苦しい戦いでしたが、なんとか優勝することができました。


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周りのサポートしてくれる皆さまのおかげです。ありがとうございました。