どうも、岡本です。2006年7月30日。場所はたしか府中本町付近の体育館だったと思います。ねわざワールド主催の白帯カーニバル20という大会にエントリーしました。この白帯カーニバルは、通称、白カニと呼ばれています。
柔術は年齢、帯色、体重で分かれており、実力の近い人同士で試合できるのが特徴ですが、この白カニは初心者向けだからか、初級と中級でさらに細かく分かれていました。
私がエントリーしたのはアダルト白帯中級のレーヴィ級(道着込みで76kg以下)と無差別級。レーヴィ級で3試合、無差別級で4試合、合計7試合をしました。
このときの私は柔術を始めて1ヶ月ということもあり、柔道のテクニックしかありません。個人的には、私が今まで培ってきた柔道が柔術にどこまで通用するのかという心構えで臨みました。
できれば自分が組んで相手が組んでいないのが理想です。組んだ瞬間に釣り手を動かして相手を翻弄すれば、相手はひるむので投げ技がおもしろいように決まったのをいまだに覚えています。
寝技においては、柔術はタートルポジションといい、柔道では亀の姿勢という四つん這いのうつ伏せになることはほとんどありません。そのため、相手が引き込んで来たところを、相手の脚を越えてパスガードを仕掛けるか、自分が引き込んで下の姿勢になるかのどちらかが多かったです。
このときの私の作戦は3つ。
①組んだら投げる
②相手が引き込んで来たら、左右に回り込んで抑え込み、ニーオンベリーか袖車絞めを仕掛ける
③自分が下になったら、片襟片袖ガードからの横帯返しかコムロックを仕掛ける
①②③ともにたくさん決まりましたが、それは柔術初心者が多い白帯の部なのですから、当然ともいえます。ちなみに③については、横帯返しは決まりましたが、コムロックは何度も仕掛けるも不発で終わりました。
柔術では、柔道技を使って投げても、テイクダウンによる2ポイントしか入りません。一本にはならず、どんなに投げてもポイントにしかなりません。どんなに綺麗に投げても2ポイント、ゴロンと転がすように倒しても2ポイントで、結果は同じなのです。
そのため、私が意識したのは投げた後のポジションです。柔道でも基本ですが、投げたら抑え込む。ということを徹底して意識しました。
サイドポジション又は一本だけ足を絡まれたハーフガードの状態であれば、相手はガードポジションに戻す必要があるため、こちらが有利になるからです。
この大会での結果は、両方とも優勝して二階級制覇を達成。たしか一本勝ちは2回くらいで、残りの5試合はポイント勝ちだったと思います。
表彰式ではこのような表彰状を、主催者である「ねわざワールド」代表の大賀さんからいただくことができました。
そして、表彰式のあと、大賀さんから青帯を認定していただき、次のステップに進んでいくことになるのです。
たしか次に出場した大会は、2006年9月に開催された、コパ・ストライプル2006。青帯デビュー戦ですが、私はこの大会で、柔術の洗礼を浴びることになります。
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